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劇作 栗八(くりえいと)より

昨今、子どもを取り巻く環境は、かつての日々から大きく変化しています。​

『はねっかえり』はいわゆる民話形式をとった「母子もの」です。

  

親ならば誰しも我が子のことをおもいます。

子どもたちが不安なとき、苦しんでいるとき、

あなたのことをおもってくれている人は必ずどこかにいます。

だから心配しないで。

そんな気持ちで作ったお芝居です。

 

このお芝居では母親と主人公「ラヴィ」は離れて暮らしています。

ラヴィは幼いころに母親は亡くなったと聞かされています。

ですが、母親は実はとても近くにいます。

でも決して名乗り出られないある事情があります。

そんなある日、我が娘が目の前に現れ母親がいない寂しさを口にします。

思わず母親は娘に名乗り出そうになりますが、ぐっとこらえます。

娘は母親の元へ、そうとは知らず通い続けます。

ある日ついに母親はこらえ切れなくなって娘の名を呼びかけます。

その行動は決して許されないこと、もう二度と話せなくなることと知りつつ。

どうしても知っておいて欲しい、母はあなたのことをおもい続けているのだと。

このお芝居はすべての子どもに送る、子を持つものからのメッセージです。

 

『あなたのことをいつもおもってる』

 

 

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