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脚本・演出 栗林和史より

 

『はねっかえり』はいわゆる民話形式をとった「母子もの」です。

 

日本での両親と離れて暮らしている子ども(18歳以下)の割合は11.8%です。

(平成16年厚生労働省調べ)

つまり少なくとも10人に1人は何らかの事情で親と離れて暮らしていることになります。

 

親ならば誰しも我が子のことを想い続けているはずです。

子どもたちが不安なとき。苦しんでいるとき。

あなたのことをおもってくれている人は必ずどこかにいます。

だから心配しないで。

そんな気持ちで作ったお芝居です。

 

このお芝居では母親と主人公「ラヴィ」は離れて暮らしています。

ラヴィは幼いころに母親は亡くなったと聞かされています。

ですが、母親は実はとても近くにいます。

でも決して名乗り出られないある事情があります。

そんなある日、我が娘が目の前に現れ母親がいない寂しさを口にします。

思わず母親は娘に名乗り出そうになりますが、ぐっとこらえます。

娘は母親の元へ、そうとは知らず通い続けます。

ある日ついに母親はこらえ切れなくなって娘の名を呼びかけます。

その行動は決して許されないこと、もう二度と話せなくなることと知りつつ。

どうしても知っておいて欲しい、母はあなたのことを想い続けているのだと。

このお芝居はすべての子どもに送る、子を持つものからのメッセージです。

 

『あなたのことをいつもおもってる』

 

 

 

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